第2話「灯る炎」
坂井悠二は死んでいた。
今の彼は、“紅世の徒”に存在を食われた後の残りかす。残りわずかな時間で、誰にも気付かれず消え去っていく灯火。
人間には見えるはずのないそれを、灼眼の少女はトーチと呼んだ。だが、悠二には見えた。
そして、クラスで机を並べているクラスメイト・平井ゆかりの中にもトーチがあった。今にも消えそうなトーチが。
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