第16話「炎髪灼眼の討ち手」
炎に照らされ、ひとりのフレイムヘイズが生まれた。
「よくぞ降り立った、我がフレイムヘイズよ」
「ようこそ私に、天壌の劫火アラストール」。
長い炎髪が揺れ、鋭い灼眼が煌めく。
長らく待ち望んでいた契約は達成された。
だが、彼女がこの世に慣れるまでの期間を邪魔されないためにも、天動宮に踏み込んだ徒を逃すわけにはいかない。
ヴィルヘルミナとシロは新たな決意を胸にその一歩を踏み出す。
一方、フレイムヘイズになったばかりの少女は、数々の徒やフレイムヘイズを倒してきた伝説のミステス「天目一個」を前に、初めての、そして最大の危機に陥っていた。
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